”dumpコマンド” を使用して、Raspbian OS をバックアップファイルにしたものを、”restoreコマンド” で復元する手順を記述します。
記載する手順は、”dumpコマンド” でSDカードからバックアップした Raspbian OS環境を、同じSDカードに復元する例としています。
・Raspbian OSインストール時に、NOOBSを未使用
・SDカードの記録容量=16GByte
・復元先のSDカードを、USB SDカードリーダ/ライタにセット
復元作業もRaspberry Piを使用して行います。(復元先のSDカードとは異なるSDカードでbootしたRaspbian環境を使用)
・Raspbian OSインストール時に、NOOBSを未使用
・SDカードの記録容量=16GByte
・復元先のSDカードを、USB SDカードリーダ/ライタにセット
復元作業もRaspberry Piを使用して行います。(復元先のSDカードとは異なるSDカードでbootしたRaspbian環境を使用)
1. ”restoreコマンド” で Raspbian OS環境を復元
バックアップしていたRaspbian OSの復元先となるSDカードを、USB SDカードリーダ/ライタにセットして、作業用環境のRaspberry Piに接続します。
※ 作業用環境の /root 配下にバックアップファイルが保存されているものとします。
※ バックアップファイル名は raspbian.dump.gz とします。
※ 接続したSDカードは /dev/sda にて認識しているとします。
まず、Raspbian OSの復元先になる /dev/sda2 をマウントし、そこにカレントディレクトリを移動します。
# mount /dev/sda2 /mnt
# cd /mnt
次に、バックアップファイルから”restoreコマンド” で /dev/sda2 に Raspbian OS を復元します。
# restore -rf /root/raspbian.dump.gz
Dump tape is compressed.
#
最後に、/dev/sda2 をアンマウントし、Raspbian OSの復元が完了したSDカードを取り外します。
# cd /
# umount /dev/sda2