Raspbian stretch に PHP7.3 をインストール(2019/04)

WordPressの推奨実行環境として、PHPバージョンは7.3以上となっていますので、Raspbian stretch に 2019/4/2時点の最新版7.3をインストールする手順を記載します。

外部リポジトリとして、packages.sury.org/php を使用します。
同リポジトリを使用しても、常にPHPの最新版になる訳ではありません。

1. 事前確認

PHP の最新版情報は公式サイトで確認できます。

2. 外部リポジトリ情報追加

packages.sury.org/php の GPG 公開鍵を登録します。

# wget -O - https://packages.sury.org/php/apt.gpg | apt-key add -

packages.sury.org/php のリポジトリ情報を追加し、パッケージ・リストの更新を行います。

# echo "deb https://packages.sury.org/php/ stretch main" >> /etc/apt/sources.list.d/php.list
# apt-get update

3. 外部リポジトリからのPHPインストール情報の確認

PHPの外部リポジトリからインストールできる、PHPパッケージの版数情報を確認します。

# apt-cache policy php
php:
  インストールされているバージョン: (なし)
  候補:               2:7.3+69+0~20190303094804.15+stretch~1.gbp0f7465
  バージョンテーブル:
     2:7.3+69+0~20190303094804.15+stretch~1.gbp0f7465 500
        500 https://packages.sury.org/php stretch/main armhf Packages
     1:7.0+49 500
        500 http://raspbian.raspberrypi.org/raspbian stretch/main armhf Packages

4. PHPパッケージをインストール

PHPパッケージをインストールします。

# apt-get install php7.3

PHPをインストールすると、Apache (Web Server) が合わせてインストールされますが、下記では Apache を停止してかつ、自動起動を無効化処理しています。

# systemctl stop apache2
# systemctl disable apache2

下記はWordPressに関連する、PHP拡張モジュールをインストールしています。
※必要になる拡張モジュールはWordPress環境に応じて異なりますが、ここではインストール手順のみを記載します。個々の拡張モジュールの詳細についてはここでは記載しません。

# apt-get install php7.3-fpm
# apt-get install php7.3-mysql
# apt-get install php7.3-mbstring
# apt-get install php7.3-gd
# apt-get install php7.3-zip
# apt-get install php7.3-xml

5. バージョンの確認

インストールされた、PHPのバージョンは下記コマンドにて確認出来ます。

# php -v
PHP 7.3.3-1+0~20190307202245.32+stretch~1.gbp32ebb2 (cli) (built: Mar  7 2019 20:22:46) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.3.3, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.3.3-1+0~20190307202245.32+stretch~1.gbp32ebb2, Copyright (c) 1999-2018, by Zend Technologies